パニック障害とは何なのか?パニック障害の症状や原因、パニック発作の症状や予期不安について

パニック障害とは(症状・原因) パニック障害の基礎知識

パニック障害とは、『パニック発作』という発作を恐れるがあまり、本来ならば感じる必要のない不安に囚われてしまい、行動や考え方に制限がかかり日常生活に支障をきたす病気です。

パニック障害は、パニックディスオーダー(panic disorder)とも呼びます。
略してPDとも言われます。

なお、昔は「不安神経症」と呼ばれていました。

パニック障害の症状

パニック障害の症状として代表的なものは以下の通り。

■特定の出来事・きっかけに対して必要以上に不安を感じてしまい、パニック発作を誘発する

■発作を恐れて電車などの乗り物に乗れなくなる

■漠然とした不安から、考え方が消極的になっていく

実際に発作を起こした時ももちろん辛いですが、発作を恐れて行動や考え方が制限されてしまう『予期不安』という苦しみもかなり大きいです。
QOL(人生の質)の低下を招いてしまいますので。

 

パニック障害歴20年以上の僕ですが、今ではパニック発作を起こすことはありません。
しかし、予期不安はまだ残っています。
発作を恐れて飛行機に乗れなかったり、車でも高速道路に乗れなかったり、逃げ場のない閉所が苦手だったり。

ただ僕の場合は、初期の頃に症状に対して放置気味で、「不安になったら抗不安薬を飲む」というその場しのぎの方法を長らく続けてしまったことが、こじらせた原因だと思っています。

早いうちからしっかりと治療に取り組めば早期に回復することも多いのでご安心を。

僕のようにこじらせてしまった場合でも、まだまだ取り返せます。
僕もまさに取り返している最中で、前述の通りパニック発作自体は起こらなくなりましたし、予期不安による行動の制限も少しずつ解消されてきています。

ラスボスは飛行機ですね。。。
パニック障害最大の敵と言ってもいいかもしれません。。。

パニック発作と予期不安

パニック障害の根源であるパニック発作。
では、パニック発作とはどんなものなのか?

パニック発作の症状は、

■動悸
■冷や汗
■めまい
■のぼせ
■息苦しさ
■吐き気
■腹痛
■離人感
■絶望感
etc…

これらの症状が、何の前触れもなく一気に襲ってくるというもの。

そして、数分から数十分の間にピークを過ぎ、あとは自然と回復していきます。

 

パニック発作の最中の苦痛は想像を絶するもので、「このまま死んでしまうのでは?」「頭が狂ってしまうのでは?」と思うほど辛いもの。

死ぬほど辛い症状ですが、実際にパニック発作で死んでしまうことはありません。

しかし、死んでしまうことはないにしても死ぬほど辛い症状であることには変わりありません。
よって、「またあの発作が出たらどうしよう」という恐怖感に縛られてしまうのです。

パニック発作に対し過剰に恐怖を感じて行動や考え方が制限されてしまう状態のことを「予期不安」と呼びます。

「パニック発作に襲われたらどうしよう・・・・」
「あの発作がいつくるかわからない・・・・」

なんの前触れもなく来ることがあるパニック発作に対してこうした不安を常に感じてしまい、日常における行動が著しく制限されてしまうのです。

 

このパニック発作、僕は5回ほど経験しています。
発作になりかける、ということは何度もありましたが、まともに発作を起こしたのは覚えている限りでは5回です。

このパニック発作・・・
「このまま意識を失って、正気に戻れなくなるんじゃ・・・」と思ってしまうほど本当に苦しいです。

あの不快感は、どう表現したらいいのか・・・
「筆舌に尽くしがたい」とはまさにあの不快感のことを指すのでは、というくらい。

こうして記事を書いているだけでも、あの頃のことを少し思い出してしまい冷や汗が出てきます・・・

 

そして、これだけ苦しいパニック発作ですから、「もう二度とあんな思いはしたくない!」と強く思うようになります。

パニック障害の中でも、この予期不安というのは本当に厄介な症状です。

予期不安により、パニック発作を起こした場所だったり、パニック発作を起こした時にしていたことだったりが出来なくなってしまうのですから。

僕は、電車で1回、車の運転中に3回、パチスロを打っている時に1回、大きなパニック発作を起こしました。

発作後は、どれもしばらくは完全に避けるようになってしまいましたね。
車の運転も、たまの息抜きで打つパチスロもどちらも好きでしたが、全くやりたくなくなりました。

やっと少しできるようになったのが数か月後。

そして今では、車の運転については高速道路に乗らなければ平気です。
パチスロも、長時間だったり、射幸性の高い台などでなければ一応打てるようになりました。(←世間的には、これは回復しなくて良かったのかも。。。)

「不安の誤作動」がパニック発作を招く

本来「不安」という感情は、生物が危機に陥った時に発動する危機回避能力の一つ。

誰しも、非常事態などに遭遇した時には不安を感じるようになっていますし、不安を感じたら不安症状が出るようにもなっています。

まずは動悸
これは、脳が非常事態を察知した時に、鼓動を早くして血液や酸素を全身に送り込み、体を臨戦態勢にして、即座に危機を回避するための行動を起こせるようにしています。

そして吐き気
これは、非常事態には直接関係ない消化器系の働きを一時的に落とし、その分のエネルギーを非常事態に対応するエネルギー、例えば走って逃げるなどの行動に充てられるようにしています。

あとは冷や汗
これは、人間がまだ四本足で裸足で歩いていた時の名残で、汗をかくことにより走って逃げる時のスベリ止めの役割を果たしていると言われています。

このように不安症状は、通常時に訪れればただの不快な症状ですが、非常時にはそれぞれ意味のある働きなのです。
つまり、不安症状自体は人間が生きていくために必要な機能・能力だということ。

 

これら、緊急時には本来必要となる不安症状が、必要のない時に出てしまうのが「パニック発作」。前述したような不快な症状が一気に襲ってきます。

何らかの理由で不安機能が誤作動を起こすわけです。

この誤作動は、人間誰しもに起こり得ます。

予期不安の辛さ

なんの前触れもなく襲ってくるパニック発作を恐れている状態である「予期不安」。

この予期不安により日常生活に出てしまう支障が、パニック障害のメイン症状と言えるでしょう。

では、パニック障害になってしまった場合に、実際どんな症状が出るかと言いますと、、、

「電車や飛行機などの乗り物に乗れない」
「旅行に行けない」
「エレベーターに乗れない」
「人ごみの中にいられない」
「行列に並べない」
「美容院に行けない」
「先の予定が立てられない」
「突如不安になり何も手につかなくなる」

これらが代表的な症状。
総じて、「一時的に閉所に閉じ込められている」「その場から抜け出しにくい」といった拘束された状態に恐怖を感じるようになります。

そういった状態の時に発作がきたらどうしよう、と恐れてしまうのです。

「先の予定が立てられない」というのも、誰かと遊ぶ約束をしてしまうと、その約束から抜け出しにくいですよね?
一度「遊ぼう」と約束してしまった以上、「約束した以上は調子が悪くても行かなければ」と心理的に拘束されてしまい、予期不安が発生してしまうわけです。

これにより、段々と日常生活をまともに送ることが困難になってきます。

 

そしてこの予期不安によって行動が制限された状態が続くと、自分の現状や将来に対して徐々に失望感が募っていき、生きることへの意欲を無くしていく場合もあります。

行動範囲・交友範囲はどんどん狭まり、どんどん一人の世界へと堕ちていってしまうのです。

 

こうなってしまう原因は、「パニック障害のことを知らないから」ということに尽きます。

病気だと思わず、「なんでこんな状態になってしまったんだろう。 きっと自分が精神的に弱いからだ。 もうダメだ。」と考え、どんどんふさぎ込んでしまうのです。

僕もかつて、そういう気持ちになったことがあるので凄くよくわかります。
とにかく、不気味で不気味で仕方がないんですよね。
自分の体に何が起こってるんだろう?って。

何かの病気だとわかれば、対処の仕方もわかるので希望があります。
しかし、病気だとも思っていない段階では、戦い方がわからないのです。

「パニック障害」という病気の中身を知り、適切な対処法や治療法を学んでいくことが、パニック障害治療の第一歩です。

パニック障害の原因

では、なぜパニック障害を発症してしまうのか?
パニック障害の原因は「脳の機能障害」と言われていますが、実は、今もなお詳しい原因や発症メカニズムは解明されていません。
しかし、ある程度判明していることはあります。

今までは「心の病気」と思われていたパニック障害ですが、最近では「脳機能障害」という認識が一般的になってきました。

「セロトニン」「ノルアドレナリン」といった、脳内神経伝達物質の量やバランスが崩れていることが原因となり発症すると言われています。

 

パニック発作に襲われると、「体に何か異常があるのでは?」と病院に検査をしに行く人が多いのですが、大抵の場合、何も異常が見つからずに帰ることになります。

それもそのはず、パニック発作は呼吸器や心臓などの異常が原因で起こるわけではないからです。
脳内神経伝達物質の異常なので、内科的検査では何もわからないのです。

 

また、ストレスによってもパニック障害を発症する、とも言われていますが、まだストレスとパニック障害の関係は明らかにされていません。

性格や周囲の環境によっても影響されるとも言われていますが、これもはっきりとした根拠があるわけではありません。

ただ、『ストレス』や『性格』は、大いに関係あるはず。
ストレスは体の至るところに悪影響を及ぼすもの。
もちろん、脳機能の低下にも繋がるはずですから。

 

あとは、『遺伝子』『幼少期のトラウマ』といったものもパニック障害の原因の一つかもしれないと言われています。

これも充分にありえる話ですが・・・
解明するのはかなり難しそうですね・・・

 

正確な原因や発症のメカニズムについては、今もなお研究が続いています。
100%正しい原因がわかるのは、もう少し先のことでしょう。

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