パニック障害持ちが苦手な「物理的拘束」と「論理的拘束」

パニック障害は拘束が苦手 パニック障害の基礎知識

パニック障害は、拘束感に対し非常に脆くなってしまう病気。

この「拘束」ですが、大きく分けると2種類に分別されます。
それは、「物理的拘束」「論理的拘束」

一見分かりづらいですが、拘束にはこの2種類が存在するのです。
どちらも、パニック障害持ちにとって実に苦しいものです。

物理的拘束とは

まず物理的拘束とは、

「どう足掻いても脱出できない」
「強制的に拘束されるしかない」

といった、文字通り物理的に拘束されている状態のことを指します。

物理的拘束の代表的なものが、公共の乗り物
特に飛行機はその最たるもの。

一度飛行機に乗ってしまえば、自分の意思で下りることはできませんよね?
目的地に着くまで、ひたすら座っているしかありません。

トイレに行けたとしても、結局は空の上。
自由に行動しているとは言えません。

飛行機は、パニック障害持ちにとってかなりハードルが高い乗り物です。

 

その点、「各駅停車の電車」や「自分で運転する車」ならば、ある程度自由が利きます。
各駅停車の電車ならば数分我慢していれば次の駅に着いて降りることができますし、自分で運転する車ならばいつでも路肩に寄せて停車させることができます。

しかし電車や車も、状況が変わると途端に物理的拘束が発生します。

各駅停車ではなく新幹線になると、数十分単位でしか止まってくれないことも当たり前。
車も、高速道路に乗ってしまうと簡単に停車させることはできません。

こうなってくると、途端に拘束感が出てきて予期不安が強まり、最悪の場合はパニック発作に繋がることもあります。

 

こうした、「自分の意思だけではどうやってもその場から逃げられない状況」『物理的な拘束』に当たります。

論理的拘束とは

論理的拘束とは、抜け出そうとすれば抜け出せるものの、一般常識や羞恥心から抜け出すことができない、という性質の拘束。

「行列に並ぶ」
「テストを受ける」
「美容院へ行く」

・・・などが該当します。

例えば美容院の場合。

髪を切られている最中でも、ヒモなどで席に固定されているわけではないので、立ち上がって外に出ようとすればいつでも出れます。

しかし、髪を切っている最中にいきなり外へ出ようとすれば店員さんや他の客から変な目で見られますし、そもそも切り終わっていない中途半端な髪のままで外へ出るなど恥ずかしくてなかなかできることではありません。

物理的に拘束されているわけではないけれども、こうした一般常識や羞恥心により拘束感があること、これが論理的な拘束です。

 

行列に並んだ時もそう。

せっかく1時間も並び続けて、「あと10分もすれば自分の番だ!」となった時に列から離れるなど、合理的に考えておかしいですよね?

「ここまで並んだのだから、今更どくわけにはいかない」という拘束感が発生するわけです。

最後に

物理的拘束と論理的拘束、どちらが辛いかと言われれば、やはり圧倒的に『物理的拘束』です。

論理的な拘束は、考え方を変えればある程度対応可能。

僕の場合ならば、美容院に関しては担当の美容師に自分がパニック障害であることを必ず伝えるようにしています。
今では同じ美容師にしか切ってもらわないので、いちいち毎回伝える手間もありません。

行列に関しては、「人にはできることとできないことがある。 自分はこういうことが苦手なんだから、たとえ1時間並んであと少しで自分の番になろうとも気分が悪くなったらすぐに抜けよう」と決めることで、精神的に楽になっています。

物理的拘束に関しては根本的な治療が必要ですが、論理的拘束については、考え方ひとつでかなり楽になってくるので是非試してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました