パニック障害における認知行動療法とは? その具体的なやり方や効果

認知行動療法 治療法・克服法

認知行動療法とは、パニック障害についての正しい知識を学びつつ、脳が間違って苦手だと思い込んでいる行動を繰り返し実践しつつ「苦手だと思い込んでいるのは間違いなのだ」ということを体に理解させる療法の事。

基本的に薬は使わず、かつ効果が高いとして知られている、実際の精神医療現場でも多用されている確かな療法です。

専門家の指導の下、正しく繰り返し実践していけば、高い確率で症状の改善が期待できます。

パニック発作に対して正しい知識を得る

まずは、パニック発作について正しい知識を得るところから始まります。

「パニック発作で死んでしまったり狂ってしまったりすることなどありえない」ということについてしっかりと説明を受け、理解し、パニック発作に対する間違った過度な恐怖感を取り去るところがスタート。

こうした「パニック障害についての正しい知識を得る」ということは、治療における根源的な部分です。

病気に限らず、どんな敵・問題であろうと、その正体を知らなければ戦いようがありません。
相手の正体を知って、どうすれば勝てるのかを理解して行動しなければ、どんな行動も希薄になってしまいます。

自分が今やっているパニック障害対策にどんな意味と効果があるのか。
どういう理屈でパニック障害に有効なのか。

これらを理解していなければ、治療のやりがいもないですし、その効果も実感しにくいものです。

まずはパニック障害というものがどういう病気なのかを学んだ上で、どういった行動をとっていけば克服できるのかを学び、その行動を実践していくべき。

それこそが、認知行動療法です。

認知行動療法の具体的なやり方

パニック発作や予期不安などの、パニック障害についての正しい知識を学んだ後は、いよいよ実践編。
学んだことが正しい事を体に分からせるため、行動に移していきます。

人間の脳みそというのは非常に厄介。
意識的には理解したつもりでも、無意識下で理解していなければ不安感は拭えません。
その無意識下の不安感を取り去る為、実際に行動することで体に分からせるのです。

苦手な行動について、段階を踏んで徐々に実践させていき、目標として設定したところまで持って行く、というような形です。

具体例を出しますね。

例えば、電車に乗るのが苦手な人がいたとします。
しかし、通勤のために毎日電車に乗る必要があります。
急行なら5駅、各駅なら10駅かかるとします。

ゴールは、「急行に乗り、一気に5駅移動する」に設定。

こういった場合に、まずはカウンセラーなり家族なりが同伴し、各駅で1駅移動したところで一旦電車を降ります。
それができたら、次は2駅、3駅、と乗車距離を伸ばしていきます。

これができたら、次は一人で各駅にて1駅移動します。
一人で各駅での1駅の移動ができたら、次は2駅、3駅、と乗車距離を伸ばしていきます。

これができたら、次は一人で急行にて1駅移動します。
一人で急行での1駅の移動ができたら、次は2駅、3駅、と乗車距離を伸ばしていきます。

最終的には、一人で急行で5駅移動することができれば目標達成です。

このように、「患者が苦手だと思いこんでいる行動」について、段階的にクリアさせることで「あ、大丈夫なんだ!」と患者自身に徐々に体で理解させることによって問題を解決していく方法、これが認知行動療法となります。

場合によっては一時的に抗不安薬などの薬も使いますが、基本的には行動によって体に覚えさせることが目的。

一度効果を発揮すれば再発率も低く、非常に効果的な療法です。

ある程度の時間はかかりますが、可能ならば是非この方法を試してみるべき。
薬物療法とは違い副作用などもないので。

管理人の場合

僕も、いつの間にか認知行動療法的なことをやっていて、知らず知らずのうちに克服できたことがあります。

それは、車での長距離運転

以前僕は、車で1時間以上移動することが厳しい時期がありました。
家族で、車で1時間半の場所にある千葉県の「木更津アウトレット」に行こうという話になった時も、僕は「それなら泊まりで行こう」と言っていたくらい。
泊まりならば、1時間半くらい移動してもその後ゆっくり休めるので、なんとかなっていたのです。

しかし嫁は、「あの距離で泊りは・・・」とちょっと困惑気味。
もちろん、僕のパニック障害の事は知っているので強くは言ってこないですが、明らかに泊まりたくなさそうです。。。

ということで、抗不安薬のデパスを使いながら、とりあえず日帰りで行ってみることに。

すると、やや多めにデパスを使ったとはいえ、予想していたよりはすんなり行くことができ、自然と恐怖感が薄れました。

その後も2~3か月に一度くらいのペースで木更津アウトレットに日帰りで行っていたのですが、段々と行く前のデパスの量も減っていき、ある時から薬無しで特にストレスも感じずに木更津まで車で行けるようになったのです!
まさに、認知行動療法の効果!

今では、片道2時間ぐらいまでは「ちょっとそこまで」感覚で家族で出掛けられます。
泊まりなら、片道4時間でも平気です。
片道5時間以上は、パニック障害うんぬんではなく単純に疲れるから避けたいですが・・・

 

と、こんな感じで、なんとなくやっていたことが自然と認知行動療法になっており、しかもしっかりと効果を体感しました。

皆様も是非、「少し厳しいかな」くらいのちょっと苦手なことを、無理のない範囲で始めていき、段々とハードルを上げていく、ということを実践してみてください。

きっと効果を感じられるはずです。

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