パニック障害治療の第一選択肢は『薬物療法』。 使用する薬やその効果は?

SSRIでの薬物治療 治療法・克服法

パニック障害を治療するための最もポピュラーな方法が薬物療法です。

心療内科へ行くと、大抵はこの方法での治療を勧められます。

それでは、薬物療法とはどのようなものなのでしょうか?

「SSRI」という抗うつ薬での治療が一般的

一般的な治療の進め方としては、まず「SSRI」「SNRI」といった抗うつ薬を渡され、これを年単位で長期間飲み続ける、という形になります。

特に「SSRI」を処方されることが多いですね。

SSRIの正式名称は「選択的セロトニン再取込阻害薬」。
2019年現在の日本では、以下の4種類のSSRIが存在します。

■ルボックス/デプロメール(1999年発売)
■パキシル(2000年発売)
■ジェイゾロフト(2006年発売)
■レクサプロ(2011年発売)

そして、半年~数年間に渡りこれらの薬を毎日飲み続けることにより、脳内の神経伝達物質の量やバランスを安定させ、パニック発作や不安が起こりにくい状態を維持します。

薬を飲み続けながら、数年間パニック発作も予期不安もなくなってきたら、徐々に薬の量を減らしていきます。
これを減薬期間と呼びます。

減薬期間の際、再び発作が起こったり予期不安が始まったりしたら、また薬の量を増やします。

これを繰り返しつつ、最終的に薬無しでもなんら不安を感じない、発作も起こさない、という状態へもっていくわけです。

薬物治療の問題点

パニック障害の第一選択肢として挙がることが多いSSRIでの薬物治療ですが、問題点もあります。

問題だと思われる部分を列挙していきたいと思います。

長期間飲み続けなければいけない

既に触れた通り、薬物治療は非常に時間のかかる治療法。

症状を見つつ薬の量を調整していくので、減薬期間も含めれば、どんなに順調にいっても1~2年はかかってしまうことが多いです。

さらに、減薬に失敗すると薬に依存してなかなか薬をやめられない状況に陥るリスクもありますし、時には症状が悪化する場合もあります。

飲み始めから、完全に薬を飲まなくなるまでの期間を考えると、かなり長くなってしまうことも充分ありえるわけです。

自分に合う薬を探すのに時間がかかる

薬というのは皆に同じように効くわけではありません。
SSRIなどの抗うつ薬も同じで、人によって合う・合わないがあります。

しかも抗うつ薬の場合、ほとんどが「数週間飲み続けてやっと効果が現れる」というもの。
通常の薬のように、飲んですぐには効かないのです。

よって、自分に最適な抗うつ薬を探すまで時間がかかってしまう場合がありますし、最悪の場合、どの薬も合わないということもあります。

副作用

SSRIは、他の抗うつ薬に比べて副作用が軽いと言われていますが、それでも一定の副作用が発現する場合も多いです。

どんな薬でも大なり小なり副作用はありますが、抗うつ薬の辛いところは、長期間飲み続けなければいけないもの。
通常の薬のように「2週間だけ」「頓服で」という形で飲むのならば多少副作用があっても我慢できますが、何年も副作用に耐え続けなければいけないというのはかなりの覚悟が必要です。

飲み続けることで副作用が軽くなったり副作用に慣れたりする場合もあるでしょうが、それも個人差があるのでなんとも言えません。

通常の薬と比べ、抗うつ薬は「数年間毎日飲み続ける必要がある」という特殊な性質の薬なので、副作用についても考慮しておくべきでしょう。

離脱症状

何度も書いている通り、SSRIなどの抗うつ薬は、一度飲み始めたら何年も飲み続けなければいけない薬。
最悪の場合、5年・10年と長引いていくこともあります。

となると、飲み忘れた時や減薬する時の離脱症状も当然発現しやすくなります。
悪い言い方をしてしまうと、「体を薬漬けにしている」ため、薬が切れると激しい離脱症状が出てしまう場合があるのです。

「離脱症状」とは、以下のようなもの。

■微熱
■だるさ
■集中力のなさ
■不眠
■吐き気
■めまい
■頭重感
■不安感
etc…

いずれも、自律神経がやられた時に出る症状ですね。

減薬の難しさは、まさにこの「離脱症状」にあり、一度薬の量を減らしても離脱症状の苦しさに耐えられずまた元の量に戻してしまう、ということを繰り返してしまう場合があります。

薬物治療は是か非か

パニック障害の治療には、SSRIを投与する薬物療法が一般的ではありますが、上記のように問題点も存在します。

実際、医者の間でも意見が分かれているようです。
しかし、どちらかというと「パニック障害にはSSRIの薬物治療を行なうべき」という意見の方が多いです。

 

結局、薬物療法を選択すべきなのかかどうなのか。
これについては、最終的には自己判断になってくるかと。

重度な場合や、一刻も早くなんとかしたいほど切羽詰まっている場合は、薬物療法が良いのかもしれません。

しかし軽度な場合や、長い投薬生活に不安を感じる場合は、

日々、充分な睡眠・適度な運動・バランスの良い食事を心掛け、自律訓練法などの薬を使わないパニック障害克服法を実践する

という方法を選択するのもアリでしょう。
これでも駄目だった時に始めて薬物療法について考慮してみる、と。

管理人のSSRIに対する考え

パニック障害歴20年以上の僕ですが、「SSRIを使うべきか否か」の答えはまだ出ていません。
2019年現在の今でも、やるべきかどうか迷っています。

今までは、様々な克服法・対策法を実践しつつ、いざ本当にまずいという時は抗不安薬である「デパス」「ワイパックス」を頓服として使って誤魔化し誤魔化しでやってきました。

しかし、20年前は数か月に一度デパス0.5mgを1錠飲む程度でしたが、年数が経つごとに飲むペースは上がっていき、3~4年前からはほぼ毎日デパス0.5mgを1~3錠飲む生活になっています。
徐々に耐性がついてきてしまうので。

「20年経っている割にはなかなかペースを抑えられているなぁ」なんて我ながら思ったりもしますが、やはり飲む量が増えてくるのは嫌なもの。
デパスの1日の服用量の上限は3mgなので、まだ余裕があるとはいえ、呑気に構えているとどんどん薬の量が増えてしまうかもしれません。

 

ということで、1年ほど前から意識的に飲む量を減らそうとしているものの、デパスの離脱症状・・・具体的には「ベンゾジアゼピン」の離脱症状がきつく、なかなかうまく減らせていません。

減薬の難しさについて身を持って味わっている最中です。。。

それゆえ、SSRIに手を出すかどうかについてもかなり迷っておりまして・・・

まずはデパスの減薬をしつつ、SSRIについても引き続き検討していきます。
SSRIの投薬を開始する際は、また記事にしていこうと思っています。

 

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