【パニック障害体験記⑥(最終話)】パニック障害克服への道!

体験記 パニック障害体験記

人生初の心療内科受診で衝撃を受ける

このまま彼女との同棲生活にメンタルをやられているようじゃ埒が明かない。
何か行動を起こさないと。

そう決心した僕は、職場の近くにある心療内科を受診することに決めました。

初めての心療内科。
昔で言う精神科。

まさか自分が、精神科の病院を訪れることになるなど、夢にも思っていませんでした。
今では「そんな大げさなことではない」とわかっていますが、この時はかなりショックだったのを覚えています。

 

訪れた心療内科は、かなり有名で権威のある先生が院長をしている病院だったので、とても期待していました。
この人ならなんとかしてくれるかもしれない、と。

病院内でおとなしく順番を待っていると、僕の名が呼ばれたので、おそるおそる診療室へ。
そして先生と対面し、先生に聞かれるがままに自分の症状を話していきました。

すると先生はこう言いました。

先生 「なるほど。 わかりました。 紛れもなくパニック障害ですね。」

僕 「・・・・・ですよね。」

先生 「でも、お仕事も普通にされているようですし、まだ軽度から中度といったところです。 そんなに重度じゃないし、大丈夫ですよ。 治りますよ。」

僕 「ありがとうございます。」

ここまではなんとなくこうなるだろうと思っていました。
自分がパニック障害であることはわかっていたし、「治るから大丈夫」と言われることもわかっていました。
散々調べてきた中で、医者が言うことは大体わかっていたので。

しかし、問題はこの後。
そう、治療法です。

この頃の僕は、SSRIという抗うつ薬を使っての治療だけは絶対にイヤでした。
あくまでこの当時の個人的な意見ですが、SSRIという薬を飲み続けたところで完全な解決には繋がらないと考えていたのです。
あの薬は、重度の人がとりあえずの処置として飲むべき薬で、根本治療に使うべきではない、と。

そもそも、精神・神経系の病気に、薬での根本治療などありえないというのが僕の自論。
これは、精神・神経系の病気を克服してきた人の多くが主張していることでもあります。

なので、そういった無理強いはしないで欲しいと願っていたのですが・・・
悪い予感は的中しました。

先生 「それでは、SSRIという薬を使って治療していきましょう。」

きました。
やはり、一番勧められたくない方法が提示されました。

しかし、当時も今もパニック障害の治療においての第一選択肢はSSRIの投薬です。
この先生の選択は特に間違ってはいません。

それは重々承知していましたが、それでもこの当時は受け入れることができず、ついつい反論してしまいました。

僕 「それって・・・ 何年も飲み続けるやつですよね?」

先生 「そう。 パニック障害に一番効果が出てる薬だから、まずはこれを飲み続けましょう。

僕 「いや・・・ でも、SSRIを使っての治療は避けたいんですよ。」

素直に思っていることを伝える僕。
するとこのへんから、やや先生の表情がキツくなりました。

先生 「・・・なんで?」

僕 「あの・・・ SSRIでの治療って、長期間薬を飲み続けて体を薬漬けにして、パニック発作が出ない状態を長く維持することで予期不安をなくすっていう方法ですよね? でも、断薬が辛いって聞きますし・・・ それに、薬だけの治療だと再発の可能性も高いんですよね?」

僕は、捲し立てるようにいろいろと言ったのを覚えています。

するとその先生は、驚くべき一言を言い放ちました。

先生 「再発? そしたらまた薬を飲めばいいじゃない。」

再発したら、また何年も薬を飲み続けろ。
この先生は、表情も変えずにサクっと言いました。
患者のことを真剣に考えているのなら、簡単には出ない言葉だと思います。

こちらは、薬を飲まずに普通に生活できるようになるにはどうしたらいいのかと相談に来ているのに、あくまで前提に薬がある。
その考え方にかなり違和感を覚えました。
一瞬、聞き間違いかと思うほどびっくりしたほど。
こんなことをサラっと言うのか、と・・・・

僕が驚いていると、さらに先生が続けます。

先生 「っていうか、そういうの誰に聞いたの?」

僕 「インターネットでいろいろ調べたりとか・・・」

先生 「はあ? インターネット? ああいうのはね、嘘情報ばっかり載ってるんだよ。 そんな情報を信用しちゃってるの? そういうのをね、ネット中毒って言うの。 わかる?」

ここで、完全にこの先生に対しての信用はなくなりました。

なんなんでしょうか、この上から目線。
これが権威ある医者の実態なんでしょうか。

ネットを使って調べ物をするなんてのは、この当時から当たり前の時代。
それをネット中毒と断じていたら、パソコンを使うほとんどの人がネット中毒になってしまいます。

それに、インターネットには嘘情報ばかり載ってるという発言にも愕然としました。
あまりにもWebの現状を知らなさすぎです。
そのへんの掲示板の書き込みなどを見て言ってるのではなく、心療内科医の公式HPや医療関係者によるサイトを中心に得た知識なのにも関わらず、「ネット」という言葉だけで全否定されてしまいました。

 

あまりの見識の狭さにこの医者を信用することができず、処方されたSSRIを近くにあったゴミ箱に捨て、「やはり自分で治すしかない!」と固く決意。
家に帰ってから、再びいろいろと調べ始めました。

そして、僕がパニック障害克服法についてのより深い知識を得ていったのは、この頃からでした。

医者に頼らず自力突破を目指す

初めて心療内科を受診してみたものの、散々な結果で終わってしまい、「やはり自分で解決するしかない!」という結論に至った僕。

もちろん、医者を一切信用しないようにしようとか、頼らないようにしようとか言いたいわけではありません。
医者に相談することは、今でも大事なことだと思っています。
医療のプロなのですから。

ただ、自分の治療をしてくれる医者に対して少しでも違和感・嫌悪感・不信感などを感じてしまったら、治療の効果は薄まってしまいます。
精神・神経系の病気というのは特にそういった性質があります。

それだけ医者探しは難しいことですし、性格上「自分でなんとかする」という方法が一番しっくりくるということもあり、僕は自分でいろいろ対策を講じる道を選びました。

 

本やネットを読み漁り、パニック障害についての知識をより深めたり、克服したという人たちの手記的なものを数多く読んだりする日々。

そして行き着いたのは、

「まずは、地道で当たり前なことをきちんと実行すること」

でした。

つまり、食事・運動・睡眠。
生活リズムを整え、この3つを日々きっちり正しくこなしていくこと。
これがパニック障害克服のための大原則だと、改めて気付かされたのです。

どんなにいろいろな治療をやったところで、土台がガタガタだとどうにもなりません。
家を作るときに土台がしっかりしていないと、その後どんなに頑張って作ったところで欠陥住宅のままなのです。

パニック障害克服のための土台とは、「食事・運動・睡眠」の3つがそれに当たります。

 

早速僕は、1回30~40分のジョギングを、週に2~3回ほどやるようになりました。
決して無理はせずに。
ここが大事で、ストレスを感じるくらいにやっては逆効果です。

そして、食べるものについても気を配り、「セロトニンを多く生み出すための食事」を意識するようにしました。

まあ、これは気休め程度という感じもするのですが、それでも意識しないよりはマシです。

「ちゃんとやってる」
「パニック障害を治す為の食事を摂っている」

と意識できることで、いろいろプラスに考えられるようになるので。

もちろん、生活リズムについても万全。
変な時間に寝たり起きたりせず、深夜0時~1時頃には寝て、朝8時~9時には起きる生活を守りました。

とはいえ、たまに酒を飲みすぎて昼まで寝ていたり、深夜まで遊んでいたりすることもありましたが・・・

でも、それはそれで全然OK。
いくらパニック障害克服のためとはいえ、毎日ギチギチにやる必要はありません。
そんなことをしていたら、ストレスで逆に悪化してしまいそうですし。。。

新たな生活へ

様々なパニック障害対策法を学びつつ、それを実行し、どんどん改善していった僕の状態。

しかし、悩みもありました。
それは、同棲していた彼女のこと。

長く住んでみて、結婚などはとても考えられない相手だということが分かったし、おそらく向こうもそう思っている可能性が高い。
それでも、惰性でついダラダラと一緒に住んでしまっている。

このことが大きなストレスとなり、たまに大きな不安に襲われることがありました。

どう考えてもこの状態はよくない。
そう考えた僕は、初めて真剣に彼女と話し合い、まずは別居から始めようということで落ち着きました。

3年ほど一緒に暮らした彼女との別居。
不思議なもので、愛はなくとも、情というものがしっかりとあり、最初は寂しくて仕方がありませんでした。

「ああ、今頃あいつはどうしてるかな?」
「何を考えて、今後どうしようと思ってるのかな?」

こんなことばかり考えていましたから・・・・・・

しかし、時が経つにつれ段々とそういった寂しさもなくなり、将来について前向きに考えられるようになってきました。
彼女の方も同じで、「将来一緒になるつもりもないなら」という感じで、徐々に離れていきました。

 

こうして、長らく続いたはっきりとしない関係がようやく片づき、一区切りがつきました。

そして僕は、しばらくした後に新しい会社への就職も決まり、その後は順風満帆な生活が続きます。

結婚、そして自営業へ

ここからの流れは駆け足で書きますが、、、

新たな就職先で「この人とならずっと一緒にやっていける!」という女性を見つけ結婚。
早々に第一子をもうけ、二人揃って退社。

僕の方は、前々から副業としてやっていたweb関連の仕事を本業とし、独立。

やはり、元々はストレスに弱い体質で、同じ時間に同じ場所へ通い続けなければいけないというサラリーマンならではの生活を続けるのは少々厳しく、かつ、我が子とできるだけ一緒にいたいという思いから、自営の道を選びました。

パニック障害は克服できる病気ですが、パニック障害になるくらいに神経が繊細だ、というのは性格的な問題ですから、避けようがないですからね。。。

 

そして、「自分が体験したことが、同じ病気で苦しんでいる人たちのために少しでも役に立つならば」ということで、このサイトを開設したのが2008年。

時代が進み、『サイト』という形では古臭いということで、ブログ形式に移行したのが2019年8月。
踏ん切りがつくまでにだいぶ時間がかかりました。。。

そんなこんなで、現在に至ります。

 

ここまでの僕の体験談は、僕が22歳~30歳くらいまでの期間をまとめたものです。
パニック障害と最も闘っていた期間ですね。

2019年現在の僕は42歳。
30歳から42歳までは、それまでに得た対策法や考え方によって、大幅にパニック障害に苦しめられることはなかったので、一旦ここで『了』とさせていただきました。

とはいえ、ちょいちょい山場があったのも確か。

なので、そのあたりにつきましては、ご要望をいただければ「体験記⑦」として新たに更新したいと思います。

とりあえずの締め

僕自身も、まだまだパニック障害とは付き合っています。

でも、昔のようにパニック障害であることを辛いと思うことはあまりなくなりました。
諸々の対処法も身に付いてきましたし、この病気になったおかげで得たものもたくさんあるので。

「病気は人を強くする」という言葉をよく聞きますが、本当にそうです。
人間、病気になって初めて気付くこと・成長できることというのが本当に多いです。

そんなわけで、今後もパニック障害克服に役立ちそうな情報をいろいろ発信していこうと思っておりますので、是非ご活用いただけましたらと思います。

一人でも多くのパニック障害の方のお役に立てることを願い、頑張っていきますので!

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